旅記 No.1
2000/3/1 ~ 3/12
イギリス・スコットランド
3/2 London
※このページも7年後くらいに思い出しながら書いているので、内容も写真も少ない。

初日はロンドン。
日本で予約しておいたレンタカーのクーポン券が家に届いていたのに、気付かず忘れてきてしまったらしい。 早速の大失態で返って緊張も解けた。

二階立バスに乗って喜んだりしていたら、余裕で十駅くらい乗り過ごして寂しげな場所まで行ってしまった。
夜は別の旅行中の友人と会い、バーで飲む。

3/3 Greenwich
ロンドン市内を歩き回った後、経度零のグリニッジへ行ってみた。東西をまたいで遊ぶ。

宮殿経度零

その後、夜行列車でスコットランドへ。
エジンバラ駅行きの列車なのに、突然違う駅につくことになったらしく、 客が騒いでいる。他の客の真似をして乗り換え、エジンバラに到着した。

車内の紳士と英語のコミュニケーションが全然駄目で、ちょっと落ち込む。

3/4 Edinburgh
エジンバラの城を観光。
近くの教会で6時から演奏会があるようなので、早くから中でステンドグラスなど眺めながらしばらく時を過ごす。

そのうち妙に暗くなってきて、他の客がぞろぞろと奥の小部屋に入って行った。
様子がおかしいと思ってよく見ると演奏会があると思ったのは勘違いで、ミサがあるらしい。 仕方ないので帰ろうとしたら、扉が施錠されていて出られない。
恐らくミサの最中は邪魔が入らないようにするためだろう(まさに私が邪魔)。

まずいと思って係の人を訪ねに行くと、小部屋で厳粛な雰囲気でミサが始まっている。 鍵のことを頼みたいが、その雰囲気の中へエクスキューズミーとか言って間抜けな異端者が入っていったら磔にされそうだ。

仕方ないので終わるのを待ち、30分ほどたってからようやく扉を開けてもらえたが、 その間は暗闇の誰もいない大聖堂の片隅で一人じっと十字架を眺めていた。
実にあほな時間だった。

3/5 Snow
レンタカー屋で、クーポン券を忘れたことを粗雑な英語でなんとか伝えてレンタカーを借りる。
車は最高だ。山へ向かったら途中から雪がひどくなったが、強気に進む。
昼飯を食べたロッジはスキー客だらけで、ドライブに来る場所ではない気がした。

雪に不安を感じながらドライブ

ガイドブックの写真で爽やかな草原の中に建っていた城は、 雪原のむこうで雪をかぶっており、門に Closed と書かれた看板が無造作にかかげられていた。

3/6 Aberdeen
BGM のテープを買ってから、適当にあちこち走り回る。
ドライブ中

地方によって産出する石が違うため、石造りの建物は街ごとに色が違う。
赤の街、黒の街といった趣だ。宿泊しているアバディーンは銀の街で、夜景も素敵な色調だった。

アバディーンの夕暮れ

3/7 Dundee
昼飯を食べた街で、停めておいた車のナンバーを警官がひかえていた。危うくこんな所まで来て駐禁取られる所だった。 再び山を越える。今日は雪もなく爽やか。

ずっと川沿いを走る素敵な田舎町

3/8 Sterling
毎日天気がよく変わる。今日は嵐。
夜に城を見に行こうと思っていたが、あまりに天気がひどいので諦めて宿の窓から眺めたら、 嵐の中で岩山の上の城だけがライトアップされていて、魔王の居城のようになっていた。

現地の子供に「ニーハオ」と挨拶された。「ニーハオ」と返事してやる。

3/9 Edinburgh
今日も雨。史跡など見て色々考えていると、ちょっと感傷的になる。
酒飲んで寝た。
3/10 Edinburgh
丘の上で景色を眺めながら静かに昼寝でもしようと思って登ってみたが、 上に着くころには荷物を下ろすのもつらいくらいの強風になった上に、小雨もぱらついてきた。

とりあえず形だけでも昼寝を断行してやろうと思い、不気味なうねりを上げている芝生に寝て真っ白な空を眺めた。 大地と一体化する修行みたいだった。

3/11 London
最終夜のロンドン。せっかくなのでミュージカルを見たいと思ったが、予約していなかったので 2時間以上並んでキャンセル待ちでチケットを手に入れた。
予定外の一日だったが、すばらしい夜だった。

「オペラ座の怪人」は映画やミュージカルなど色々なバージョンを見たが、 このロンドンの劇場で見たものが圧倒的に良かった。

Fin.